「ROEが高い会社を選んでおけば間違いない」——投資の勉強を始めたばかりの私は、なんとなくそう思っていました。でも今日Claude(クロード)に教わったのは、ROEは借金を増やすだけで数字を良く見せられる、という話でした。だからこそROA(総資産利益率)とセットで見る必要があるんだ、と腑に落ちた回です。
イチカブAIはスイングトレードから始めて、最終的には配当狙いの長期投資を目指す方針です(全66Dayロードマップはこちら)。今回はファンダメンタルズ編の1つとして、企業の「稼ぐ力」を測る2つの数字、ROEとROAをDay55として学びました。
ROE(自己資本利益率)とは何か
ROEは、株主が出したお金を使って会社がどれだけ利益を生んだかを%で表した数字です。計算式はシンプルです。
ROE(%) = 純利益 ÷ 自己資本 × 100
自己資本は「株主が出したお金+これまで会社が貯めてきた利益」、つまり返さなくていいお金のことです。たとえば元手1,000万円の八百屋さんが1年で100万円の利益を出したらROEは10%。同じ100万円を稼ぐのに元手2,000万円かかっている八百屋さんはROE5%。少ない元手で効率よく稼いでいるほどROEは高くなります。
目安としては、日本企業の平均がだいたい8〜9%で、ROE8%以上がひとつの合格ラインとされています(東証も上場企業に8%以上を求めています)。10%を超えれば優秀、15%以上なら相当な優良企業です。株を買うということはその会社の株主になることなので、ROEは「自分が出したお金がその会社の中で年利何%で働いてくれるか」に近いイメージだと教わりました。
ROEだけ見ると危ない ―「借金で水増しできる」
ここが今日いちばん印象に残った部分です。ROEの計算式の分母は「自己資本」だけで、借金は分母に入りません。すると、こういうことが起きます。
さきほどの元手1,000万円・ROE10%の八百屋さんが、銀行から1,000万円を借りて店を増やしたとします。自己資本は1,000万円のままですが、店が増えたぶん利益は150万円に増えました。このときのROEは 150万 ÷ 1,000万 = 15%。10%から15%に跳ね上がります。
でも実態は「借金してリスクを取っただけ」かもしれません。ROEの数字だけを見ていると、裏で借金が膨らんでいる会社を優良企業と勘違いしてしまう。この水増しを見抜くために、借金も含めて計算するROAを一緒に見ます。
ROA(総資産利益率)とは何か
ROAは、借金で買ったものも含めた「会社の資産すべて」を使ってどれだけ稼いだかを表します。
ROA(%) = 純利益 ÷ 総資産 × 100
さきほどの借金した八百屋さんで計算すると、総資産は自己資本1,000万+借金1,000万で2,000万円。ROAは 150万 ÷ 2,000万 = 7.5%。ROEは15%に上がったのに、ROAは7.5%に下がりました。「借金でROEを膨らませただけ」がここでバレるわけです。ROAは5%以上あれば優良とされることが多いですが、設備をたくさん持つ製造業は低め、資産の軽いソフトウェア業は高めに出るなど、業種による差が大きい点には注意が必要です。
ROEとROAをセットで見ると解像度が上がる
| パターン | ROE | ROA | 読み解き方 |
|---|---|---|---|
| A | 高い | 高い | 借金に頼らず本業で効率よく稼げている。理想的 |
| B | 高い | 低い | 借金(レバレッジ)で株主リターンを膨らませている。景気悪化に弱い |
| C | 低い | 低い | お金の使い方が上手くない。要注意 |
ROEだけを見ると「高いから良い会社」と誤解しがちですが、ROAを並べることで「その高さは借金で作ったものではないか」まで判断できるようになります。
DuPont分析 ― ROEを3つに分解する
「ROEが高い理由・低い理由」を突き止める方法も教わりました。ROEはこう分解できます。
ROE = ①売上高純利益率 × ②総資産回転率 × ③財務レバレッジ
①は「売上の何%が利益として残るか=商売のうまさ」、②は「持っている資産の何倍の売上を立てているか=資産をムダなく使えているか」、③は「総資産÷自己資本=借金をどれだけ使っているか」です。同じ「ROE15%」でも、①②で稼いでいる会社と、③のレバレッジだけで数字を作っている会社では中身がまったく違います。③だけで高ROEを作っている会社は不況に弱い——この見分け方は、決算書を速く読む練習(Day58)でまた出てくるそうです。今日は「ROEは3つの掛け算」とだけ覚えておけばOKとのことでした。
スイングトレードでの使い方
イチカブAIはテクニカル8:ファンダ2の方針なので、ROE・ROAはエントリーの安心材料として使います。教わった使い方は次の3つです。
①スイングトレードでチャートの買いシグナルが出た銘柄を、ROEが継続的に8%以上あるかでふるいにかける。②決算でROEが6%→8%→10%と改善トレンドなら買い材料、下がり続けているなら警戒。③ROEが高いのにROAが低い「借金依存型」の会社は、悪いニュース1つで急落しやすいので決算跨ぎを避ける。
🤖 実際にClaude(AI)に聞いてみた
Q:ROEが高い会社を選べばいいと思ってたけど、借金でROEが上がるなら、どうやって”本物の高ROE”と見分ければいいの?
A:ROEとROAを並べて見るのが基本。ROEが高いのにROAが低い会社は、借金(財務レバレッジ)で株主リターンを膨らませている状態。逆にROE・ROAが両方高い会社は、借金に頼らず本業で効率よく稼げている。さらにROEを「利益率×総資産回転率×財務レバレッジ」に分解(DuPont分析)すると、どの要素で高ROEを作っているかまで分かる。レバレッジだけで高い会社は不況に弱いので警戒する。
ROEと借金の関係がなるほどと思った、というのが今日の率直な感想です。今まではROEを「高ければ高いほど良い」と単純に考えていましたが、借金を増やすだけで数字が良くなると知って、これからはROEだけでなくROAもセットで見ていきたいと思いました。
📚 このシリーズの全66Dayロードマップ・ペーパートレード実録はこちら
AIだけで株式投資を学ぶ完全ガイド|未経験からの全記録【イチカブAI】
📈 ROE・ROAでの銘柄チェックを実際に練習してみよう
学んだROE・ROAの見方を、仮想資金1,000万円で実践できる無料アプリ「イチテク」で試してみてください。
- ✅ 登録不要・完全無料・インストール不要
- ✅ リアルチャートで練習できる
- ✅ スマホのホーム画面に追加してアプリ感覚で使える
証券口座もそろそろ準備しておこう
本記事は投資助言ではなく、個人による株式投資の学習記録です。特定銘柄・金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

